ノルウェイ

流行中の単語を書いておけば良いだろうみたいなブログって、なんかいやだよね。


で、ノルウェイの森なんだけど、なんか急にブームになってるなと思ったら、映画化されるとかで、また松山ケンイチとか言い出す気じゃないだろうなと思ったらその通りだったり、なんだよ21世紀って。映画自体はまったく見ようと思わないんだけど、いろんな人がノルウェイの森の話をするのを読むのは楽しいので映画化をきっかけに盛り上がるのは歓迎している。俺は(ここから小倉智昭)発売日に買ってすぐに読んだんだ(ここまで)。当時、俺は大学生で白石の自宅から自転車を飛ばして新さっぽろの紀伊國屋*1に行ったんだけど、そこにはなぜか下巻しか置いてなかった。大ブームで上巻が売り切れたのではない。1Q84と違ってノルウェイの森は発売当初はそこまで爆発的に売れていなかった、というか新さっぽろの紀伊國屋ではなにそれ?くらいの扱いで、単純に下巻だけが新刊として控えめに平積みされていたのだ。店の人に、これの上巻はありませんかと聞いたら、親切に在庫を調べてくれたのだが、何かのミスで下巻しか入ってこなかったようで、店には置いてなかった。その店員さんが見落としていいただけかもしれない。しかたがないので別の店に行くことにしたのだが,ここで「下巻だけ買っていく」「別の店で上下巻を買う」の2つの選択をしなければならない。別の店に上下巻とも置いてないかも、いやもしかしたら逆に上巻しか置いてないかもと一瞬思ったが、ここで下巻だけを買ったら負け*2だと思い、その店では買うのをやめることにした。当時の新さっぽろには他に大きな書店はなかったので、そのままサイクリングロードを伝って大通に行き、当時エイトデパートにあった旭屋書店*3で上下巻とも無事に入手することができた。こうやって、白石→新さっぽろ→大通→白石とちょっとしたサイクリングで手に入れることができた本だったのだ。


かと言って、最近になってアマゾンやブックオフから文庫で買った人よりも思い入れがあるとか言うつもりは全くない。むしろカスみたいな手間を根拠に思い入れを語るやつが嫌いだ*4


関係ないけど「ノルウェイの大森」も古本屋で買った覚えがある。現宮崎県知事と漫才コンビを組んでいた大森うたえもんが書いた本だ。次の日に捨てたと記憶している。もうひとつ関係ないけど「ノルウェイの林」で検索すると「村上龍という方の<ノルウェーの林>という本を読んだのですが、<世界の中心で愛を叫ぶ>に似ていると思いました」という質問が見つかった。もうひと捻り欲しい。ていうか、世界の〜ってそんな話だったのか*5


勤め先では使われることがないので、最近まで気にしたことがなかったのだが、プロパー(の人)という言葉がふたつの意味で使われているような気がする。ひとつは「(派遣さんや出向ではない)社員の人」の意味で、もうひとつは「(中途採用ではない)新卒から入った人」の意味だ。検索してみたら、やはりどっちも使われているぽい。面白いことに、どっちの意味であれ、プロパーじゃない人がプロパーに対して悪口を言っているケースが多い。「定義が曖昧で悪口に使われることがある」これだけで、使いたくない言葉に堂々ランクインだ。

*1:当時、サンピアザの地下にあったと思う。

*2:誰に対する負けか解らないが。

*3:その後、エイトデパートは別の名前になった。旭屋書店も札幌駅のステラプレイスに移り、更には北海道から撤退してしまったのは皆様御存知のとおり。

*4:ていうか理由が何であっても思い入れを語る奴が嫌いなんだ。

*5:それも含めてネタかもしれない。