円周率の求め方

そうであることの証明はともかく「円周率は無理数である」と中学校で教わりました。一方、小学校では「円周率とは円周の長さを直径で割った値である」と教わりました。


円周も直径もどんなに正確に計測しても計測値である以上は有理数です。有理数有理数で割れば有理数になることは、小学生でも知っています。そもそもそんな正確な円を書くこともその円周を計ることだって無理なのです。「だったらどうやって円周率を求めるのですか?円周と直径の比が円周率になるってことは置いておいて、計測なんかにまったく頼らない計算方法があるのでは?」と大抵の中学生は考える筈です。


きっと中学校の数学教師は毎年の恒例行事として飽きるほどその質問をされてきたのかもしれないけど、そんなことには構わずに、俺もそう聞いてみたのですが、数学教師の答えはまったく要領を得ませんでした。俺の質問が整理されていなかったのかもしれません。


皆様ご存じの通り、高校2年になればそんなことは嫌でも習うのですが、当時の中学校がケチだったのか、中学生でも解るようにかみ砕いて説明するのが面倒だったのかは今となっては解りません。そして、俺がもし同じ質問も面倒な中学生から受けるようなことがあったとして、ごまかしたりふざけたりすることなく教えられる自信がありません。ただし、今ならキーワードを教えて「ググれ」で済ませることができるという点で俺が中学生の頃の大人よりも楽になっているのかもしれません。