定点観察・手稲山

ソフトウェアの世界に長くいるからではないと思うが、たまに「『物』ってのは、バージョンアップでも新規購入でも値段が変わらないところが理不尽だよな」って思う事がある。理不尽なのはこっちだ。


ソフトウェアは物の部分の比率が異様に低い商品なので(ダウンロード販売だったら更に低い)、バージョンアップユーザーに提供する際の料金を下げることに全く支障がないってだけで、ソフトウェアの方が商品としては例外側に属しているんだけど、普段の生活がほとんどディスプレイの中に意識を向けているので、ときどき感覚が麻痺するのだろう、


ソフトウェアのバージョンアップ料金くらいの割引率が適用されるなら、ディジタルカメラとかiPodなんか、いまよりもっと頻繁に買い換えそうだ。


一方、物の場合は新製品が出たら古い物を安い値段で買う事ができる。ソフトウェアは入れ替えられるだけだ。たまに、新旧両バージョンが棚に並んでいる事があるけど、旧バージョンの値段が下がる事は少ない。例えば、イラストレータの旧バージョン(CSになる直前くらいので充分)が1/5くらいの値段で売ってたら嬉しいんだけど。