追いつけ世間

先日、はてなブックマークでみた、QRコードをかっこよくする記事:
デザインQRコードの作り方。
実際にみかけることもあるし、ブックマーク数も多いので関心を持つ人も多いのだろう。


この記事に先立つこと5年、俺がQRコード加工を提唱したときは、世間の反応は冷たくコネタ道場でも没だった。
QRコードをどうにかしたい
当時はこんなことやってる人は少なかったのか、デザインQRコードを見かけるようになったのはその2〜3年後だったと思う。偉そうに言わせてもらうが、5年前の人達には早かったのだ。


というのは嘘で、誰も見向きもしなかった理由ははっきりしている。肝心のQRコード自体のクオリティがまったく違うのだ。こっちは「QRコードをこんな風にできますよ」ってことを提唱しただけで、いかんせん、グラフィックが弱すぎる。「デザインQRコードの作り方」は作ってみたくなるもん。やはり質って大切よね。


悲しいことにネット(だけじゃないかもしれないがとりあえず)というのは「俺はできないけど、絵の巧い人ならもっと面白いものが作れるんじゃないの?」みたいな提案に食いつく人はものすごく少ない。ネットで食いつきが良いのは「こんなすごいの作ってみたけど、どう?」なのだ。最初から「多くの人が感心するくらいのクオリティ」というハードルをクリアしていないと「だったら俺も」が現れないのだろう。世界というのは雑なようでいて案外うまくできている。