元旦と私

元旦なので街に買い物に行った。バスはいつもより空いていたが、途中に乗ったご婦人の化粧か香水の臭いが酷く、窓を開けたり息を止めたりしながらやり過ごしたが、途中息を止めすぎて死にそうになった。彼女が滑って転んで鼻の頭を擦りむいたり意識が永遠の旅に出たりすることを切に願ってやまない。


街では本を買ったりUSBハブなどを買ったりした。欲しかった音楽の機材は品切れだったのでネットで買うことに。街はそれほど元旦らしさを感じさせない。とはいえ、どうなっていたら元旦らしいと感じるのかは自分でも解らないので、引き分けだと思う(俺vs街が)。


昼食はエスタのペッパーランチで取ることにした。ハンバーグが食べたかったのだが、昨年の食中毒事件の影響かメニューには見あたらなかった。もしかしたらメニューをよく探せばあったのかもしれないが、とにかく見つけることができなかった。それではとキムチペッパーライスを注文。メニューのキムチペッパーライスのページを開いて(そのページには他のメニューは載っていない)「キムチのMをお願いします」と注文。俺は声が小さいので注文はメニューを指さして言うことが多いのだが、今日は「キムチの」で写真を「Mを」でサイズのところを指さして注文した。完璧主義者と呼んでくれても構わない。


しばらくして、出てきた品をかき混ぜてみたがキムチは入っていない。店の人にそのことを聞くとペッパーライスがオーダーされていたらしい。俺は「キムチのM」と言ったので、ペッパーライス抜きのキムチだけが出てきたのなら、まだ非を認める余地があるのだが、逆にキムチだけが入っていないというのは不条理な話だなあと思ったものの、面倒なのでじゃあこれでと言うと、店の人は親切にも取り替えてくれると言ってくれた。せっかく言ってくれたのに申し訳ないが、こっちは二人で来ていたので、食べる時間がずれるのが嫌だし、今目の前にある、混ぜたばかりのペッパーライスが捨てられるのは気分が良くないので、そのまま頂いた。その場で上からちょいとキムチを乗っけてくれれば良かったのにと思う。


今、世界で一番軽蔑されているのはクレーマーだ。クレーマーほど見苦しくて情けなくて無価値な存在は思いつかない。俺はクレーマーにならないよう日々を過ごしたい。