タンブラのリズム

予備知識として簡単に説明しておくと、タンブラ(tumblr)とは、不特定多数の人に公開できるウェブのスクラップブックみたいなもの。他の使い方もあるのかもしれないが、俺が知ってる限り多くの人がそのように使っていると思う。タンブラを使えば、気になった記事の文字や画像を保存して公開する(ポスト)ことができるし、他の人が公開したポストが気に入ったらそれを自分のタンブラにも持ってくる(リブログ)することができる。自分が収集したスクラップと、自分が気に入った(フォロー)人達が収集したスクラップをまとめて表示する画面をダッシュボードと呼ぶ。

ここから本題。
tumblrダッシュボードにはある種不思議なリズム感があると思う。話題になっている事柄が繰り返し現れるのだが、この繰り返しの間隔が一定ではなく波のようにうねりがあるのだ。これは、逆時系列順になっていることが原因だと思う。

例えば次のように単純化して考えてみる。

  1. Aさんから誰もがリブログしたくなるような面白い記事がXYZの順に3個ポストされる。
  2. AさんをフォローしているBさんのダッシュボードには、新しいものが上に来るのでZYXの順に並ぶ。Bさんは見た順にZYXとリブログする。
  3. AさんとBさんをフォローしているCさんのダッシュボードには、XYZ ZYXと並ぶ。Bさんも同様に見た順に最初の3つをXYZの順でリブログする。
  4. AさんBさんCさんをフォローしている私のダッシュボードには、ZYX XYZ ZYXと並ぶ。

こうやってリブログのうねりが形成されるのだと思う。これが意図した仕様かどうかは解らないが、結果として飽きずにダッシュボードをさかのぼって読ませることに貢献しているような気がする。