ディジタル放送と時計

ディジタル放送はアナログ放送に対して少し遅れて受信されることは広く知られていると思う。知らなかったって人は知れば良いだろう。


アナログよりも遅れて送信しているのか、それとも送信は同時なのに途中で何かむにゃむにゃっとする都合で、ディジタルは受信が遅れてしまうのか、俺は知らないんだけど、調べれば解るんだろうけど、調べてもきっと忘れるから調べない。もしかしたら、さっき調べたのにもう調べた事を忘れているのかもしれない。とにかく、事実としてディジタル放送はアナログより遅れてテレビに届いている。あ、同時に届いてるのにテレビの受信機が遅らせている可能性もあるぞ。ミステリファンを甘く見るな。


疑いだしたらきりがない、そもそもテレビなんか無いのかもしれないし、この世界自体が俺の妄想かもしれない。とりあえず、ディジタル放送はアナログより遅れてテレビで再生されるという事を前提とさせていただきたい。どうしても受け入れがたいのであればここでさよならだ。


で、気になっていることがある、時刻表示だ。僅かとは言え遅れて再生されることがディジタル放送では考慮されているように思われる。実際に精確な時計と比較したわけではないが、先日ちょっとしたことに気付いたのだ。朝の番組なんかで2つの番組がCMを挟まずに切り替わる事があるだろう。その日見ていたのはどちらも生放送(実際には秒単位の遅れがある)なのだが、前の番組が終わりきる前に8時になり、それから次の番組が始まったのだ。

もし、これは送り側で前もってディレイを考慮して早めの時刻を送っているのではないかと思うがどうだろう。だとすると、アナログ放送とディジタル放送でわざわざ違う時刻を乗せるという面倒なことをしているわけだ。


時刻表示でもう一つ気になっている事がある。スクロール表示だ。例えば、13分から14分に切り替わるときに、ぱっと3から4に変わるのではなく、スクロールして切り替わる。これは、視覚的効果を狙ったとも考えられるが、どの瞬間から14分なのかをごまかしているのではないだろうか?ぱっと切り替わるならば「今、14分になった」と解るが、スクロールの場合は動き始めてから終わるまでのどこかが14分00秒ならば良いわけだ。これなら、アナログ放送とディジタル放送で兼用できるというメリットもある。

もう一つ。2011年と言われているアナログ放送終了後は、このような面倒なことは無くなるのではないだろうか?すべての放送を前倒しで送り出せば良いからだ。生放送も当然、ちょっと早く開始されるわけだ。いいとももスタジオでは、12時00分00秒ではなく11時59分5X秒に始まることになるんじゃないかと思う。