流行語の言い換え

流行語を使うのに抵抗がある人は多いと思う。俺もそうだ。
困るのは、これまで普通に使っていた言葉が流行してしまったために使いにくくなるというケースだ。古くは「イイトモ」がそうだった。1973年のピンボールにこの台詞が出てくるのだが、森田一義アワーが始まってからは、シーンの雰囲気が変わってしまった。
今、使いにくいのは「ドンダケ」だ。口語であれば言い方が違うのでそれほど困らないのだが(ドンダケの場合は、口から涎を垂らして刺激臭を放ちながら、語尾を馬鹿っぽく伸ばして言わない限り、図らずも流行語を使ってしまうという事態には至らない)、文字にしてネットに公開した場合は、検索の対象となるので、使う訳には行かない。おかげで「連中、ドンダケ 儲ければ気が済むんだ」とか「ここ直すのにドンダケかかりそう?」といった使い方が出来なくなってしまった。仕方が無いので「どれだけ」とか「どのくらい」といった本来の言い方に戻して使うことになる。大変面倒だ。
ところで、最近のATOKでは、おかしな日本語入力をしたときに注意をしてくるという機能がある。例えば「私の左の足の裏の」と入れると≪「の」の連続≫という注意が出てくるし、「食べれる」と入れると≪ら抜き表現≫と出てくる。鬱陶しいと思うことも多いが、的確な指示で助かることもあるので、この機能をオフにしないで使っている。
ついでだから、≪流行語の使用≫という指摘もしてくれると有り難い。もちろん言い換えの候補も表示して欲しい。