AZERTY配列

ベルギービアカフェに行って昼からビールを飲んできた。
この店に飾ってあった古いタイプライターのキーボード配列がちょっと変っていたので写真に撮った。

家に帰って写真をじっくり見てみると、PCのキーボードと幾つかの違いがあることが解った。

  • 2段目がQWERTYではなくAZERTYになっている(AとQ、ZとWが入れ替わってる)。
  • MがLの隣にある。
  • 数字キーは「記号が上・数字が下」。例えば3のキーはじゃなくてになっている。
  • 記号の配列がかなり違う。
  • 暗いところで撮ったので良く解らないが、見慣れない記号がある。

調べてみたら、これはAZERTY配列と呼ばれる物で、フランス語圏では現在も普通にPCで使われているらしい。ベルギーではドイツ語とフランス語とフラマン語(ベルギーで話されているオランダ語の諸方言の総称とのこと)が使われているようなので、このタイプライターはベルギー人の店主が母国から持ってきたものかもしれない。数字キーの上下関係も表示通りで、そのままだと記号、シフトを押しながらだと数字になるらしい。QWERTYと逆だ。

もう一点。数字キーが2〜9までで1と0がない。1と0はlとoで代用していたのだ。これはもちろんAZERTY配列の特徴ではなく、古いタイプライターではキーを減らすために、このような省略がなされていたと聞いたことがある。某海外ミステリでは…(以下自粛)。

参考:キー配列フラマン語フラミンゴ (いずれもWikipediaより)