これからは気体だ

気体の話をするときに、主役となるのは酸素と二酸化炭素じゃないですか。気体の話をいつするんだって話はともかく。酸素はないと死んじゃうし、二酸化炭素は環境問題における名バイプレーヤー的な存在だし。それに続くのは水素とかヘリウムとかでしょうか。水素は軽かったり爆発したり燃料として期待されたりするし、ヘリウムも軽かったり声が変わったり安定していたり、ともに気体界では人気者だと思うんですよ。


これらのアイドル気体の影でいじけてるのは、窒素とアルゴンなんじゃないかと思うわけですよ。窒素なんか空気の8割を占めてるのに存在感薄いし、たまに意識されるとしたら液体になってバラを凍らせるときくらいです。アルゴンも空気中には二酸化炭素よりたくさんあるのに(アルゴンが約1%あるのに対し、二酸化炭素は0.1%にも満たない)、話題性に乏しく日常会話に登場することは皆無に近いのではないかと思われます。ともに産業界では活躍している気体なだけに残念なことです。


逆に言えばこれはニッチですよ、社長。アルゴンブームを仕掛けるってのはどうでしょう。当たればでかいですよアルゴンだけに、かかってないけど。ギャルがケータイにアルゴンを封入したカプセルをぶら下げたり、婚活にはアルゴンみたいな風潮になったり、はなまるでしっかりアルゴン主婦みたいな特集が組まれたり、そうなれば勝ったも同然じゃない。アルゴンで天下取ろうよ。