テレビおもしろい

ネットでは「今のテレビはつまらない」という意見が主流のような気がします。主流の意見に反対するのも疲れるのであまり言いたくないのですが、困ったことに*1、俺は「今のテレビがつまらない」という人たちがつまならいと言ってる番組を面白いと思うし、逆に彼らがかつて面白かったと言っている番組をつまらないと思うことが多いのです。


ていうか今のテレビ面白いじゃないですか。規制が増えて表現がマイルドになって、予算も減っているけど、裏を返せば、「過激なことを言えば面白い」「投じた予算が番組の質だ」といった勘違いが無くなりつつある訳です。良いことじゃないですか。過激さというのはそれ自体が目的となってしまいがちな傾向があり、過激なことを言っている自分が大好きなだけの人が大半なので、面白かった試しがありません。それを見て笑っている人も過激な事を受け入れる自分が大好きなだけの人達で、ともに「普通じゃない私」に満足しているだけの共依存みたいな関係も見ていて気持ちが悪いのです。


だいたい、言いたいことを自由に言ってるのを見ていて面白い訳がないのです。だってこちらは茶の間でだらしない格好をしてヘラヘラ笑いながら見るのだけのつまらない視聴者なんですよ。いろんな制約のなかでキュウキュウ言いながら作っているものの方が面白いに決まってます。

*1:実際はそれほど困っていない。