新幹線の窓から森田は何を見たか

追記
ひとつ面白い話を書き忘れているのに気付いて、詳細の最後に追加しました。

いつもの導入部
今週のタモリ倶楽部は「日本の大動脈は謎だらけ!!東海道新幹線の車窓から」というタイトルだった。同倶楽部は地域によって放送日時が異なるため、もしかしたらまだ放送されていない地域にお住まいの方もいらっしゃるかもしれない。楽しみに取っておきたいのであれば、本エントリは読み飛ばした方が良いだろう。実際のところ、どんな人であれ本エントリは読み飛ばした方が有益であることに違いはないのだが。


出演者と概要
今週のゲストは、フットボールアワーの岩尾と後藤、カンニング竹山隆範の3名。進行は(サイズが2つ大きい)車掌の制服を着た後藤。解説者として「新幹線の車掌から」の著者である栗原景という人が参加。フットボールアワーは「脱毛」の回以来の出演。


今週は東海道新幹線の客車のセットを用意し、シートに座った出演者(後藤は立ってた)が窓という設定のディスプレイを見ながら、そこに写る不思議なものを追求して行くという企画。鉄道好きの森田はもちろんのこと、新幹線での移動が多いタレントの3名もそこそこ食いつく企画だ。


前半は東京から新大阪、後半は逆ルートで反対側の窓を見るという設定で進められたのだが、初っぱなから地獄が待っていた。車窓という設定で映された画面が「斜めから撮影された画像」なのだ。つまり、窓に対してカメラを垂直に向けた風景ではなく、座席から斜め前方を見た風景がそのまま、表示されるのだ。東京駅のホームの段階で嫌な予感はしたのだが、動き出した瞬間に地獄絵図が展開される。どう見ても列車が斜めに走ってるようにしか見えないのだ*1テレビ朝日は前もって「グロテスクな画像が表示されます」と予め断っておくべきだ。


詳細をどうぞ
以下、各ポイントで起きたことを列挙する。今回は細かくあちこちにリンクしてみたので、リンク先も見ると見識が広がり、読者諸兄も俺のように素敵なナイスミドルになれる日がくるかもしれない。

  • 座席に着くとき、森田はグリーン席でないことに軽く怒って見せたり、グリーン席じゃない座席を珍しがったりした。後藤か誰かが印象が悪くなると言って止めた。四万十川氏はこれを見たのだろうか。→ 参考: http://oshienai.com/sb/log/eid524.html
  • 東京駅構内にあるあったかいおにぎりの店をフットボールアワーの二人が大プッシュしていた。ありんこより旨いのか?
  • 車両センターで、何か見るべきポイントにさしかかった際に、隣の線路の新幹線とすれ違う。ビデオ映像なのに、出演者が文句を言っていたのが楽しい。
  • 本州に住んでないので、どのくらいの頻度で見る看板なのかさっぱり解らないのだが、野立て看板界の超ビッグネーム「727コスメティック」に後藤が電話インタビューしていた。社名の由来は社長の誕生日だそうだ。ということは、7月27日か72月7日のうまれだろう。
  • 変な形の市役所とか、やさしい口調のメッセージを発する塗料の会社とか、同じ形が並ぶ住宅地が紹介されていた。この辺は印象が薄い。
  • ニチバンの工場にセロテープの広告が書かれていた。仲畑貴志が書いた宣伝文句らしいが、忘れてしまった。言葉よりも宇宙を飛び交うセロテープの方が印象的。
  • 浜名湖付近で養鰻池に関して森田が解説していた。森田栗原ともいろいろと詳しい。新幹線の窓から見えることは何でも知ってるのかと言われていた。
  • 変な城があった。資料が無いので、形を想像して作ったそうだ。
  • 三洋とか日清の工場もあった。巨大な太陽電池カップヌードル型の給水槽が設置されていた。
  • FRPを扱っている会社が、恐竜やゴリラの模型を展示していた。ここにも電話インタビュー。「国道に置こうとおもったが、高価なものなのでより金を持っている人が見そうな新幹線沿線に置いた」とのこと。実際に宣伝効果があったらしい。
  • 隣人トロロが描かれた公園が見える箇所があり、栗原氏は実際にそこを尋ねたそうだ。特に作品と関係があるわけではなく、住民の手作りによるものらしい。周囲にはキャラクターを模した看板があり「作者に連絡済みです」との注意書きが添えられていた。「許可をもらってる」と書かれていない点が不安。留守電に入れただけじゃないといいですねと竹山。
  • 最後の鑑賞ポイントとして、都内のあるビルの窓に写る新幹線の姿を栗原氏は挙げていたが、特に見どころもなくうやむやに。
  • (追記)野立て看板の珍品として「銀座テファニー」が紹介されていた。何が珍しいのかというと、この看板は契約期間が終わっているのだが、期間終了後、全部消して真っ白にすると経費がかかるので、ひと文字消してあるのだ。元は「銀座ステファニー」という店の看板で「ス」の字だけを消して今の看板になっているのだ。「ただで広告するのは悔しいし、経費もかけたくない」という吝嗇な精神が一枚の看板として結実したかのようだ。

今週のまとめ

  • 今週は「新幹線斜め走行」という地獄絵図を除けば面白い回だった。そこも面白いと言えば面白いんだけどさ、この手のホラーには弱いのボク。
  • 本編ではあまり触れなかったが、出演者もかっちり自分の仕事をしていたと思う。
  • 今週もをかべさんの「☆今週の空耳アワー(但しうろ覚え)☆」は絶好調だ。見ておいて得しかない。特に今週は、読む方が放送を見るよりも時間がかかるくらいじっくり描写されている。
  • 今週も「今週のサザエさん」は更新されているが、なんとご本人は見ていないそうだ。俺もうちの奥様からの伝聞だけでこのコーナーを書いてみたい。

新幹線の車窓から 東海道新幹線編

新幹線の車窓から 東海道新幹線編

*1:時々、窓に垂直にカメラを向けた画像も映される