ゴムと蛇

今週のタモリ倶楽部は「みうらじゅんがゴム製の蛇を見せに来たよ」みたいなタイトルだった。同倶楽部は地域によって放送日時が異なるため、もしかしたらまだ放送されていない地域にお住まいの方もいらっしゃるかもしれない。楽しみに取っておきたいのであれば、本エントリは読み飛ばした方が良いだろう。実際のところ、どんな人であれ本エントリは読み飛ばした方が有益であることに違いはないのだが。


今回のメインはみうらじゅん、そして進行はイッツジー嘘つき四択でお馴染みの板尾創路だった。板尾の冒頭からタイトルを忘れるという、いつも通りの心のない司会進行にぐっときた。ゲストは元フェアチャイルドのYOU。YOUだとこのブログを読んでいる「あなた」と紛らわしいので、以下「江原さん」と表記する。もちろんキーワード検索で江原なんとかさんと間違ってアクセス数増加を図ろうという汚い計算があってのことだ。関係ないが、YOUじゃない方の江原氏と高知東生氏と俺は生年月日が同じであるというのは、元町大入試では定番の問題(科目は現国)なので押さえておくように。


今回は趣向を変えて、思い出したことを箇条書きにしていこうと思う。例によって食事をしながら見ていたので(俺はテレビ番組はほぼ録画でしかみない)、記憶が曖昧な部分があるという点についてはご容赦頂きたい。

  • ゴム製の蛇は、びっくりおもちゃの定番だが、びっくりおもちゃ業界の定番アイテムとしてこの「ゴム蛇」の他に「びっくり箱」「ガムパッチン」「ブーブークッション」等がある。
  • ブーブークッションは森田と江原さんが実演して見せていた。
  • 以下、ゴム蛇の収集について三浦が語る。
  • 安いのは、ダイソーで100円。高いのは2000円以上(ここ適当)。
  • ダイソーでは「ザ・ヘビ」とか書かれている、みたいな話をしているときに、森田は「ダイソーといえばザ」というお約束を知らないのか、話が見えていないような表情を見せていた。
  • もしかしたら、そんなことはなく、たまたまそういう表情に見えただけかもしれない。だとしたら責められるべきは「大富豪の森田は100円ショップのディテールなど知らない筈だ」という俺の浅ましい偏見だろう。
  • 三浦は台湾でゴム蛇を大量購入したとのこと。購入時に驚かれ、空港で不審がられたという苦労話を涙ながらに語っていた。森田ももらい泣きしていたような気がする。
  • 三浦がゴム製の蛇を種類別に分類し解説。
  • 定番中の定番、とぐろタイプを何頭か水のない水槽に入れて展示。とぐろタイプの中の珍品、逆巻きタイプに注目が集まる。通常は頭が円の中心にくるが、逆巻きタイプは頭が外周に来ている。江原さんが通常と同様になるよう巻き直そうと試みるが、すぐに戻ってしまう。
  • 他にも自由な形をしたものや、サイドワインダータイプ(尻尾がガラガラ鳴る)が紹介された。サイドワインダーは赤ん坊をあやすときにも使えるので便利とか言っていたような気がする。
  • 他に高額商品が紹介されていた。いずれも大型で体に巻き付けることができる。森田と江原がそれぞれ巻き付けていた。江原のサービスショットあり。
  • 今でもゴム蛇がびっくりおもちゃとして通用するかという実験VTRも紹介された。エレベータ前に置いておき、反応を見るというもの。廊下を歩いて来た人は、遠くから確認できるのでそれほど驚かないが、エレベータから降りて発見した人は一瞬驚く。
  • 一番驚いていたのは、たまたま営業で来ていたガーナ人だった。彼の国にはゴム蛇は無く、彼らにとって蛇は「喰うか喰われるか」というスタンスで向き合う生き物であるため、リアクションも大きく、傘で巻き取ろうとまでしていた。
  • 最近の潮流として、安全性を前面に押し出す傾向があるとのこと。具体的にはフタル酸を使っていないという表示が目に付くそうだ。出演者一同(もちろん大多数の視聴者も)フタル酸が何物で、ゴム蛇の質感にとってどういうメリットがあり、人体にどういうデメリットがあるのかまるで解らないまま話がすすむ。確か、結論は「台湾製の大きなゴム蛇の質感はすばらしく、これはフタル酸が使われているからである。蛇とは本来危険な存在であることを考えると、人体に悪影響があるのはむしろ自然なことなので、フタル酸をどんどん使うべきだ」みたいなところに落ち着いたはずだ。
  • テロップで「台湾産のゴム蛇にフタル酸が使われているかどうかはわかりません」と出ていたのが、いかにも21世紀のテレビである。
  • 思い出した、冒頭でガムパッチンを使ってぬるく戯れていた。わりとどうでも良い時間稼ぎだったとは思うが、「あの下りは要らなかったんじゃないか」という部分にこそ同倶楽部の本質が宿るという原則を思い起こして欲しい。
  • また思い出した。びっくり箱の形状は匣ではなくて、細めの茶筒のような形をしている。数十年前からこの形状だったが、昔と違うのは中国の烏龍茶の茶筒を模しているという点だ。
  • もうひとつ思い出した。ヘビの裏側にも注目していた。大きく分けて、裏までみつしり身が詰まっている蛇、裏が格子状の枠組みを残してスカスカになっている蛇、上の皮以外はまったく中身が残っていない蛇の3パターンがあった。重量感で言えばみつしりタイプ、柔軟性で言えば格子状タイプだろう。皮だけタイプはケチな上に手抜きの粗悪品だ。

他にもいろいろあったような気がする。思いだしたら、↑この辺に黙って追加する。


今週のまとめ

  • 空耳アワーについては、をかべさんの「☆今週の空耳アワー(但しうろ覚え)☆」をご覧頂きたい。実際のところ、そちらだけ見た方が良いと思う。
  • 3回に渡ってお送りした「今週の森田」だが、ひとまずこれで最終回としたい。今まで黙っていたくせに「ずっと楽しみにしていたのに、いきなり終わるなんて残念です。是非続けてください」みたいに人を馬鹿にした事を言っても無視するからね。
  • 元はと言えば、今週のサザエさんがあまりに面白いので、紹介を兼ねて劣化コピー品を作ってみようとしたのが、このコーナーを始めたきっかけだった。今週のサザエさんをまだ読んでない人は一食抜いてでも読んだ方が良いと思う。