鉄骨

大昔、拓銀本店があった場所に新しいビルが建っている。

建設中のビルでは大抵、鉄骨の表面が錆びている。コンクリートに詳しくなっちゃった俺は錆びていても平気だって今は知ってるけど、世間には不安に思う人もいるかもしれないので、建設中のビルの外に説明した方が良いのではないだろうかと思うのだが、そのような説明を見たことがないのは何故だろう？

1. 世間の人は表面の錆びに気付かない。
2. 世間の人は表面の錆びを見ても、これ以上錆が進むことが想像できない。
3. 世間の人は錆びが鉄骨の強度を弱めるという事が思い付かない。
4. 世間の人は「あれは醤油が塗ってあるんだ」と思っている。
5. 俺が森ミステリ以前には知らなかっただけで、世間の人はみな知っているので説明する必要がない。
6. 俺が気付いていないだけで、建設中のビルには鉄骨が錆びていても問題ないという説明が書かれている。

４じゃないかな。