ピンのカウント

以下の話は十年以上前の事なので、記憶違いがあるかもしれないし、今はもう違うかもしれない。
ボーリングの自動スコアシステムでピンをカウントする際に、ピンヘッドの画像認識を使って行う事があった。まだあるかもしれない。
わざわざ画像認識しなくても、ボーリングのレーンの機械で、いくらでも判断可能なのにわざわざカメラを用意して複雑な画像認識(ピンのテカりには幅があるし、カラーピンもあるので、昔の処理速度ではそう簡単ではなかった)を使うのは何故か?
答えは簡単だ。その自動スコアシステムを作ったメーカーとレーンのメーカーが違っていたからだ。結果として「A:レーンのみ」「B:レーン+スコアシステム」「C:スコアシステムのみ」の3つの商品があり、Aのみを扱うメーカーと、AとBを扱うメーカーと、Cのみを扱うメーカーがあって、先程の画像認識でピンをカウントするシステムは、Cのメーカーが取り扱っていたわけだ。
ボーリング場はいろいろな条件を考慮して、これらを組み合わせて選択していた。一見不利に見える画像認識タイプだが、スコアシステム登場前から営業しているボーリング場には、どのレーンにもそのまま取り付けられるという点で、Cを扱うメーカーが強かったため、シェアを獲得した訳だ(もちろん、その後のシェアの維持と拡大には製品としての質の向上があったのだが)。