注:これから書く事に政治的な主張はありません。また、公約として書かれた内容について一切の判断を行う気はありません。

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都知事選について

どちらかというとプレゼン資料を準備する際に最初に書いたメモのように見えます。以下、学校の先生になったつもりで、表面的な部分のみを見てみます。

> 1) 石原都知事が立候補を辞退しない場合には、都知事選に立候補する。
最初から飛ばしてます。立候補する/しないを「公約」として掲げた人はこれまでいたのでしょうか。

> 3) 1期のみ
「任期は」くらい入れて欲しいです。「。」もないし。

> 4) 無給、官舎(公館)公用車は使用しない。
言いたいことは解りますが、「無給、」の投げっぱなし感に戸惑います。

> 6) タレント知事の乱立(すべてが悪いわけではないが)に歯止めをかけたい。
ここも自分用のメモみたい。今後の都知事立候補者の事を言ってるのか、今回自分が立候補することで、他のタレントを牽制したいのかが解りません。また、「〜したい」では公約らしくありません。

> 7) 都知事の期間、(中略)を受注しない。
都知事の期間」という言葉はくだけた感じがします。

> 8) 東京オリンピック中止
選ばれていないのに中止にすることは出来ないので立候補を止めるって意味でしょう。「。」がありません。

> 13) 議会(民主主義)の重視
> 14) 中米露との関係重視
「。」がありません。文でない場合は「。」を入れないのでしょう。

全体を通して「読み手が主語述語を補うことを前提としている」「曲解しないかぎり言いたい事は伝わる」という書き方だと思いました。ただ、多くのプレゼンがそうであるように、このぶっきらぼうで整合性や統一性を考えてない書き方というのは、意外と油断できません。「チーム○○」といったブレーンが練り上げた文章の反対にある荒さがあります。
アメリカぽい「内容をより多くの人に理解してもらうために、好印象を与える方法を考え抜く」という手法にそろそろ飽きてきた人も多い事でしょう。
野次馬的興味からだけ言えば、文学側の人である現都知事へのカウンターとして面白いのではないかという気がします。