大事補足

上の話の続き。
件の曲では一番大事なことを4つ挙げているという点を軽視していた。4つ挙げておきながら、最初に身も蓋もない項目を提示しているというのが興味深い。
これがコントだったら大変なことだ。普通は次のような順番になる筈のところを…

「僕、すっかり自信がなくなってしまいました。このままでは駄目になりそうです」
「そんなときに重要なことが4つある。しりたいか」
「是非教えてください」
「まず、何事も最後まで投げ出さない事だ」
「解りました。苦しくても頑張ります」
「次に、相手から逃げない事だ」
「はい。怖くても立ち向かいます」
「そして、自分自身を最後まで信じることだ」
「はい。信じ抜きます」
「最後に最も大事な事とは!」
「最も大事な事とは?」
「勝つことだ」
(まったく面白くないが凡例として我慢していただきたい)

…「それが大事」ではいきなりオチを言っているのだ。いや、いきなりオチを言うだけならともかく、その後に振りの部分が来ているというとんでもない構成になっている。お笑いの構造破壊と呼んでも良いだろう。