きのうのつづき
奥様ちゃんから借りた徳永英明のVOCALIST (通常盤) について、私だったらどんな曲を選ぶかという話。
ここでお断りしておくと、私は「音域が狭くて、音程が著しく誤ってて、声量が少ない」という歌唱に不自由な人(マイルドな表現)なので「俺ならこれをカバーするぜ」というつもりは全くない。歌の巧い男性シンガーがこんな選曲でカバーアルバムを作ったら楽しいだろうなと思って選んだ。なお、先に挙げたアルバムはバラードに絞ってるとのことだが、下のリストは曲調については全く考慮されてない。あららこめご了承いただきたい。
我ながら天才だと思う。
誰も望んでいないと思うが、全曲解説を追加してみた。他にやることはたくさんあるはずだ。
- 南沙織 / ひとかけらの純情
- 70年代のアイドル歌謡から一曲。天知真理、麻丘めぐみも考えたが、私が知ってる曲はどれも男性が歌うときついこともあって避けた。その点この曲なら大丈夫だと思うし、南沙織はこの曲以外あり得ない。
- 川本真琴 / 桜
- 川本真琴には堅牢に見えるけどレンガを一つ外すだけで簡単に崩れる要塞のような危なさを感じていた。この曲は歌詞も凄いが、春の風うらんだりしない と こんな気持ちわかんない のメロディと言うかメロディの乗せ方がこれまた凄いと思う。
- 大橋純子 / サファリナイト
- この曲は、単純に声を出す事の快感というか「わざわざ歌を人に聴かせるんだから何かどーんとやってみないと」くらいの気持ちで選んだ。
- GO!GO!7188 / ジェットにんぢん
- GO!GO!7188は、ありふれたメロディと演奏スタイルなのにどうしてこんなに面白いのか解らない不思議なバンドだと思う。これだから3ピースは奥が深い。この曲をカバーするとしたら、ウクレレで弾き語りにすると面白いと思う。
- ピチカート・ファイヴ / スウィート・ソウル・レビュー
- 歌っている時の声はともかく、野宮真貴は「ベスト話し声」の持ち主だと思う。
- 山口百恵 / 冬の色
- 宇崎・阿木コンビも良いのだが(特にイミテーションゴールド)、あえてこの曲に。この歌詞は今見ると一種のプレイと言っても良いと思う。「ひと夏の経験」は伏線だったのかもしれない。
- レベッカ / モーター・ドライブ
- 80年代ぽいところからと思い、GO!BANGSと迷ってレベッカに。レベッカはいろんな意味で迷走っぷりが傍観者としては楽しかったが、ファンだったら困っただろうなと思う。
- 橘いずみ / バニラ
- 男性がカバーするのが難しそうな絶叫型の歌を入れたくて選んだ。橘いずみは「失格」とこの曲しか知らないのだが、良い悪いや好き嫌いに関係なく聴き手の方に踏み込んでくる勢いがあったと思う。当時はそれが嫌いだった。久しぶりに聴いてみたくなってiTMSを探したが無かった。あ、ソニーか。
- ハルカリ / タンデム
- 「才能の無駄遣い」ハルカリから一曲。エレクトリック先生とどっちにしようか迷ったが、エレクトリックは石野卓球のリミックスが凄すぎてこれ以上何をやっても無駄な気がしてこちらに。
- UA / スカートの砂
- UAだったら「情熱」が好きなのだが避けた。この曲はアレンジが良すぎてカバーするのは難しいと思う。ピアノトリオにしてみると面白いかもしれない。
- 椎名林檎 / すべりだい
- 椎名林檎様は「丸の内サディスティック」「真夜中は純潔」「群青日和(東京事変)」と選択肢が多くて困った。デビューシングルのカップリング曲という選択は隙間狙いではない事は聴いてみれば解ると思うのだが、アルバムに収録されてないのが残念。
- 原由子 / 恋は、ご多忙申し上げます
- 原由子がコーラスの名人であることはサザンの曲で解るのだが、ソロになると声も歌い方もあまり好みではない。この曲は例外で、昔からよく聴いていた。「今もまだ忘れない」の部分のコード進行に何も感じない人は鬼だと思う。
- PSYS / GIMMICK
- PSYSは迷わずにこの曲。セルフカバーしてなかったらWOMAN Sもありだ。歌詞の「何がアートで 誰がレジスタントか システムも知らない」というあたりがバブル直後の雰囲気に良く似合ってた。森雪之丞巧い。