脳の衰え

漢字を書いたり計算をすることで、脳の年齢を測るゲームが中高年の間で人気のようだ。私もニンテンドーDSのソフトを持っている。ゲームは良くできていて楽しめるのだが、計算や漢字の書き取りができなくなって来たことで「あなたの脳年齢は○○才です」と言われてもあまりリアリティを感じない。それよりも自分にとっては、鏡文字をすらすらと書けなくなってきたことの方が脳の衰えを実感できる重要な問題だと思う。
20代くらいまでは、いちいち考えることなしに普通のスピードで書くことができたし、裏返して90度回転した字も普通に書くことができた。これは横に寝転がったままガラスの向こう側から字を書くときに便利だ(怠け者の水森亜土を想像すると良いでしょう)。それが30代では頭の中で一度正しい文字を思い浮かべてからそれを裏返さないと書けない場合が多くなった。40過ぎると更に鈍くなり、一度空中で手を動かしたり、紙に書かないと巧く書けないことも珍しくなくなって来た。
これは脳のどんな能力が衰えたのだろう?と考えているうちにちょっと変な事を思いついた。逆にこれは何か別の能力が向上したことの現れではないだろうか?うんそうだそうに違いない、凄いぞ俺!どこまで進化するんだ。
こうして老化が進むんだと思う。