鍵盤男

某日:ピアノマンでわしも考えた
例のピアノマンのニュースには多くのミステリファンが想像を巡らせたのではないかと思われる。私もその一人だ。

  • 陰謀:何だか解らないけど巨大な陰謀に巻き込まれて、ああなって、こうなって、記憶が…。
  • トラウマ:封印されていた幼少時の体験が、ふとしたきっかけでああなって、こうなって、記憶が…。
  • 売名:実は記憶を失ってはいない。売れないピアニストが有名になるために考えた狂言。シナリオではこの後、別れた妻が名乗り出てああなって、こうなって…。
  • 燻り出し:実は記憶を失ってはいない、というところは上と同じ。犯罪を目撃した男が犯人を誘い出すために考えた芝居。この後、犯人グループが彼を始末しようとするが、警察が待ち伏せしていてああなって、こうなって…。
  • 未解決:引き続き記憶を失ったドラマー、ベーシストが現れる。彼らはピアノトリオを結成し、有名になる。記憶は戻らないし、ああなったりこうなったりしないが、それなりに幸福。
  • 奇病:引き続き同じような境遇の人が世界各地で現れる。共通点はピアニスト。なぜピアニストばかりが!苦悩するピアニスト達!暴落するヤマハ株!それでも、私たちはピアノを弾き続ける。ピアノマンだから…と、中途半端な終わり方。あとは途中で阿呆みたいに純愛がどうしたとか絡めとけば売れるんじゃないの?

映画化の際に、ご参考にしていただければ幸いです。