マヨネーズ

A:健康に良いとされている油のCMだったと思いますが「男性はマヨネーズ好きが多い」といった趣旨のナレーションがありました。これは一般的な認識なのでしょうか?これは、性差別に決まってます。性別と味覚指向を強引に関係付けることによって、差別しようとしているに違いありません。どっちを差別しようとしてるのか解りませんが。
B:ちょっと待った。「男性はマヨネーズ好きが多い」と言ってただけで「女性よりも」とは一言も言っていないですよ。「1.(広告対象となる)日本人はマヨネーズを好む傾向がある*1」「2.マヨネーズを好む傾向と性別の間に相関関係はない」の両方が正しいとした場合、「男性はマヨネーズ好きが多い」は誤りではないでしょう。性別と味覚指向の関連付けを行っているという判断の方がよっぽど強引なのではありませんか?
A:文章をそのままの意味にしか解釈しない場合は確かにそうですが、だったら何故わざわざ「男性は」と言う必要があるのでしょう?意味なく適用範囲を狭めるような修飾を追加する必要などないということまで考慮すると、「男性は女性より」を短縮した表現であると捉えるべきです。こういった省略を補った上で解釈する事や何故省略したのかを推測することを「曖昧である」と排除してはいけません。
B:そういった曖昧さを許容する姿勢は、差別的意図を隠そうとする人にいいように利用されるだけですよ。自分で自分の首を絞めるようなことはおやめなさい。
C:まあまあ、ここはいったん私が預かりましょう。要は「男性はマヨネーズが好きか」ってことですね。
AB:ああー。

*1:「好む傾向がある/ない」を測定する方法が定義されていることが前提となります。