瞳問題
昨日、終わりの方だけちょっと見たテレビで「(目玉の断面図があって)瞳孔とはどの部分か答えなさい」という問題が出ていました。私はうっかり、下の図の茶色い部分だと答えてしまいました。
しかし、瞳孔と言うからには孔すなわち穴ですから、
この隙間の部分が瞳孔な訳です。私が間違ったのは瞳孔ではなくて虹彩でした*1。正面から見た図で説明した方が解りやすいかもしれません。
この図で言うと、
これが虹彩で、
これが瞳孔です。要は瞳孔は光が通る(光学上の?)穴の名称で、虹彩は瞳孔の大きさを調整するためにある器官の名称という事ですね*2。ここでまた疑問が沸いてきました。「瞳」ってのはどの部分なのでしょう?
goo辞書によると「瞳孔」と「目」のどちらの意味もあるとの事です。おそらく元々の意味は前者で、後に拡大解釈されたのでしょう。とは言え鼻孔と鼻は別物なのに瞳孔と瞳が同じものってのも変な気がします。鼻と鼻孔の関係からすると「目の意味が先。その穴が瞳孔。後に瞳と瞳孔の意味が混同した」という解釈の方が正しいのかもしれません。
ついでに。
いろいろな歌や詩で使われている「瞳を閉じる」というという表現に対する疑問を森先生が指摘しているのを読んだときは、確かにそうだと思ったのを覚えています。残念ながら、もう「瞳を閉じる」はすっかり定着してしまいましたけど。
個人的には「目を閉じる」については「そういえばおかしいような気もするね」と思う程度ですが、「瞳を閉じる」にはまだ抵抗があります。