迷惑メールフィルタ

サーバサイドでスパムメールをフィルタリングする機能は、有料提供もしくは提供されていないプロバイダもまだまだ多いようです。一方、クライアントで動作するスパムメールフィルタならシマンテック社などでも商品化されていますが、基本的には海外製品を日本向けにポーティングしたものではないかと思われます*1
それでも充分な効果が得られるのかもしれませんが、海外製品のポーティングではなく、国内向けに特化したスパムフィルタを作るというのはどうでしょう?海外製品との違いは次の通りです:

  1. 件数が多い英語で書かれたスパムに関してフィルタリングの条件を厳しくできる。ただし、日常的に英語で書かれたメールをやりとりしてる人にはかえって迷惑かもしれない。
  2. 日本語で書かれたスパムに関して独自の判断基準を設けることができる。

1.は英語で書かれたメールをかなり大胆な理由でスパムと判定できるのであれば、フィルタリング効率のアップと高速化、軽量化を図ることができるのではないかという甘い予想を元にしています。
2.は単純に、日本語スパムの判定には英語スパムと異なったアルゴリズムがあるのではないかという漠然とした予想によるものです。
これを作ってフリーでばらまけることができれば、面白いことになりそうです。ついでだから、「迷惑メールであると判定するための情報」と「迷惑メールではないと判定するための情報」のみをP2Pで共有する仕組みも入れてしまいましょう。サーバが無いので、スパム業者からアタックを食う心配はない訳です。

ここで、もう一歩踏み込んだ話。このシステムがデファクトスタンダードとなると、今度は「特定の企業や団体がユーザに配信するメールをスパムと判定するフィルタを蔓延させる」という運動を利用者が起こすことができます。この運動は、

  1. システムの運用はエンドユーザが共同で行っているので止める手段がない。
  2. 個々の利用者にとっては自分がスパムと思うか思わないかの判断を知らせているだけなのでスパム登録をすることに違法性はない
  3. P2Pソフトと違いやりとりするデータは著作物ではなくその特徴を記述したファイルであるため制作者がこのソフトを公開することにも違法性は(多分)ない。

などなど面白い特徴を持っています。
更に、実はこっそり絶対有効なフィルタを作ることができるようになっていれば、それを使って制作者がいろんな団体から金を脅し取ると言うこともできますね。

というお話を書いたら面白いんじゃないかなあ。

*1:スパムフィルタリング機能を持ったメールクライアントもあるようです。