シリーズ物

黒の貴婦人 西澤 保彦
S&MシリーズやVシリーズ(森博嗣)、館シリーズ綾辻行人)、円紫さんと私シリーズ(北村薫)などなど、シリーズ物のミステリは数多くありますが、タック&タカチシリーズは、最も好きなシリーズ物のミステリのひとつです。個々の作品の魅力もそうですが、シリーズになっていることの意味を強く感じます。
このシリーズは、発表順が時間順とは限らない、しかも出版社がばらばらというややこしい特徴をもってますが、本作はメンバが大学卒業直後あたりを中心とした短編が5篇収められています。他の作品を読んでいなくても楽しめますが、ハードカバーのため値段が(文庫やノベルスよりも)高いので、仔羊たちの聖夜(イヴ) (角川文庫)麦酒の家の冒険 (講談社文庫) を先に試した方が良いかもしれません。
既出作を読んでる人は買いだと思います。

黒の貴婦人

黒の貴婦人