ことば

ATOKは入力した言葉にいろいろと大きなお世話をしてくれる。「私の足の下の」と入力すると≪「の」の連続≫と警告がでたり*1、「〜で見れます」と入力すると≪ら抜き表現≫と教えてくれる。この機能のおかげで普段から、らを抜きまくってることを思い知らされた。
ところで「言葉なんてどんどん変わっていくものだから、いちいち目くじらを立てなくても、いいじゃないか」という意見を度々目にする。私も基本的に賛成だが、今まで見たこと無いような崩れ方は、受け入れ難いのも事実だと思う。
例えば「れ抜き表現」というのはどうだろう?「食べられる」はら抜き表現では「食べれる」だが、これを「食べらる」にしてしまうのだ。「見られる」は「見らる」だ。グーグルで調べると「食べらる」は古語や方言として存在してるようだが、「見らる」は誤用しかヒットしなかった。
もっと崩してみよう「らとれを入れ替えた表現」だ。つまり「食べれらる」「見れらる」だ*2。このような表現が使われ始めたときに「言葉なんてどんどん変わっていくものだから」と寛容な態度をとれる自信がない。多分、多くの人と同様に乱れを正すことに賛成する側につくのでは無いかと考えれらる。

*1:警告自身が「の」の連続だ。

*2:どちらもグーグルで検索するとミスタイプが山ほど見つけれらる。