巨大なウクレレ

ウクレレへの思いは募るばかりだが、ふと振り返ってみると私の部屋にもウクレレと同じ四弦の楽器があるではないか。

それはベースだぞ。

いや、そうなのだが。ウクレレも四弦、ベースも四弦、だったらベースでウクレレの代わりができないはずはないではないか。ベースのチューニングは低い方からE A D Gとなっている(DGはEAより上のオクターブ)。これをウクレレのチューニングに合わせれば良いのだ。

ところがそうは行かなかった。ウクレレのチューニングは同じオクターブのG C E Aとなっていて低いほうから順に並んでいないのだ。だったらベースの弦もこれに合わせて順番を変えてみよう。弦番号で言えば4-3-2-1弦を2-4-3-1の順にすれば良い。

E A D G → D E A G

これで少なくても音程の順番だけは正しくなった。これをウクレレのG C E Aと比較してみると。それぞれ半音単位で 5, 8, 7, 2づつ低い、もしくは 7, 4, 5, 10高い。8つ上げたり10個下げたりしたら弦が持たないか、よれよれで音にならないかでとにかく楽器として成立しそうもない。そこでウクレレのチューニングから5つ下げた音に合わせてみたらどうだろう(実際にはその1オクターブ下か)。

E A D G → D E A G → D G B E

これなら、元の弦の音からの違いは 0, +3, +2, -3だ。なんとか許容範囲内だろう。+3が不安なら更に2つ落としてC F A Dにするという方法もありかもしれない。


結論:ベースの弦の順番とチューニングを変えるとバリトンウクレレになる。

それをウクレレとして認めてもらうのは無理があるな。

解ってる。先駆者はいつも認められないものだ。更に私の部屋には副弦つきの8弦ベースもある。これを使えばハワイアンの世界に革命を起こせそうな気がする。